星輝子SS セーフ?アウト?
ーシンデレラプロジェクト事務所ー
「お邪魔します……あら?小梅ちゃんはいないみたいね」
「きのこ~きのこ~ぼっちのこ♪ほししょうこ~♪」
「……?」
速水奏がデスクの前を通ると、デスクがガタッと揺れ、歌が聞こえなくなる。
「……だれ?」
速水がデスクの下をのぞき込むと星輝子が驚いて身を縮める。輝子の足元に注意書きがおいてある。
「『星輝子さんはおやすみ中です。急に大声を上げたり、知らない人が近づいたりすると怖がることがあるので、お気を付け下さい プロデューサーより』か。ふふふ、これじゃ動物園みたいじゃない。あのプロデューサーさん、面白いなぁ、ねぇ星輝子ちゃん」
「……!(ビクビク)」
「……なに、してる……の?」
「小梅ちゃん、ハロー」
「……はろー?輝子ちゃん……どうした、の?」
小梅、ビクビクしている輝子に近づき、輝子の口元に耳を近づける。
「……ッ!……ッ!」
「……うん、なるほど……なるほど」
「なんて、言ってるのかしら?」
「……んとね、奏ちゃんの……ふんいきが、ちょっとこわい……みたい」
「うーん、それはちょっと傷つくなぁ」
「輝子ちゃんは……クールびじんが、すこしだけ……にがて」
「えっ?でも輝子ちゃん、楓さんとは平気で話せてたけど」
「……ッ!……ッ!」
「……うん、なるほど……なるほど」
「……なんて言ってるの?」
「楓さんは……なかまだから……って言ってる」
「?」
「……ッ!……ッ!」
「……きのこなかま、だって」
(!?それって楓さんの髪型のこと!?)
どこか釈然としない奏さんでした。
END